肌質は、人それぞれ異なります。基本的には、「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」「普通肌」の4種類があると言われています。自分の肌質を理解することと、その肌質に合ったスキンケアをしていくことが、エイジング（肌の老化）を進ませないためにとても大切ですね。
また自分の肌質と同じように、肌のメカニズムを知ることが、エイジングケアの正しいやり方に繋がるでしょう。
良く耳にする「バリア機能」や「ターンオーバー」という言葉がありますが、どういうものかご存知ですか？
この言葉の意味を理解して、私は初めてスキンケアの必要性を感じました。肌のスキンケアにとって知っておかなければいけない言葉ですので、わかりやすくご説明します。
- 皮脂 皮脂腺から分泌される脂（あぶら）のことです。汗などと混じり合って皮膚の表面をおおい（皮膚膜）水分の蒸発を防ぎます。
- 角質細胞間脂質 細胞と細胞の間で「水をしっかりつかまえる」役割と同時に、細胞同士をつないで、外的刺激の侵入を防ぐ役割をしています。
- 天然保湿因子 角質層にある低分子のアミノ酸や塩類のこと。水分をつかまえて離さない性質をもっています。
しかし年齢や生活環境または間違ったスキンケアなどによって水分が奪われ、肌荒れや乾燥肌に悩んでいる方が多いのが現実です。
「バリア機能を高めよう」という言葉を耳にすることはありませんか？
バリア機能とは、うるおいを保ち、外的刺激が体内に侵入することを防ぐ、肌が本来持っている生理機能のことです。
バリア機能が良好であれば、体内の水分蒸発を防いだり、化学物質や大気汚染など皮膚にとっての異物の侵入を防ぎ、肌を健康で美しい状態に保つことができるのです。
バリア機能は、肌の乾燥を防ぐ大切な役割を持っていますので、それが低下すると肌の水分が蒸発し、紫外線などの外部刺激を受けやすくなり、乾燥肌が引き起こされる大きな要因となっています。
肌荒れや乾燥肌を発生させる要素がバリア機能の低下といわれていますが、ではなぜ肌のバリア機能が低下してしまうのでしょうか？
良くいわれるのが、「ターンオーバーの乱れ」がバリア機能を低下させ、乾燥する肌環境を作ってしまうということです。
肌のターンオーバーとは、肌の新陳代謝のことで、古い細胞が新しい細胞に押されて皮膚の表面にまで上がり、最終的に自然に剥がれ落ちて肌が生まれ変わるサイクルのことです。
ターンオーバーの周期は、広くは約28日と言われています。
ただし、新陳代謝が活発な10代、20代であればこのくらいの周期で整うのですが、年齢・環境・生活習慣等個人差により、周期も大きく変わってきます。
30代～40代になると45日程度と言われていますので、50代以上ですともっと遅くなる傾向がありますよね。
ターンオーバーの周期が長くなり乱れてくると、余分な角質が厚くたまった状態になり、くすみ・しみ・しわ・肌のキメの悪さ等、年齢サインが確実に現れてきます。
ターンオーバーの乱れは、年齢だけではなく、紫外線や乾燥、生活習慣（寝不足・ストレス・疲労）なども大きく関係していると言われています。
肌質に合ったスキンケアが如何に大切かがわかります。
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